求められる新世代のジェネラリスト

教養一般新書求められる新世代のジェネラリスト

―日本型経営に欠かせないジェネラリストの存在―

  • 著者:平田 周
  • 新書: 196ページ
  • ISBN-13:978-4903859224
  • 発売日: 2009/9/1
  • 定価:1,050円

 

 

年功序列制の下では、ある年齢に達すると、管理職になることが前提になっており、そのため四十歳前後でスペシャリストであることを放棄する。スペシャリストでなくなった後は、ジェネラリストとしての仕事が待つ。ジェネラリストという言葉は、欧米ではまったく使われない、いうなれば和製英語だが、日本型経営に特有のものであり、日本人の人格的根幹にかかわる深い意味を持つ。 欧米企業では、経営者をはじめ各部門のマネジャーもみなスペシャリストである。だから、ITによるネットワークが組みやすいが、柔軟性を欠く。ジェネラリストはアナログ的であり、スペシャリストと同じようにはいかない。しかし、ジェネラリストこそ、日本が海外に誇れる素質なのだ。 ジェネラリストに求められるのは、豊かな教養に加え、問題を俯瞰する力と予測力である。それには、これまで人材教育ではあまり重視されなかった情報力が重要な意味を持つ。グローバリゼーション時代には、海外ビジネス部門だけでなく、会社全体がグローバル・センスのある世界標準企業にならねばならない。日本型経営の良さを維持するためにも、いまこそ真のジェネラリストの育成に力を入れるべき時代が到来した。

著者について

平田 周

1960~1973 年、三菱レイヨン(株)で主に海外からの技術導入による新規事業の企画・事業 化を担当後、1976 年より米コンサルティング 会社ブーズアレンハミルトンで海外企業提携・技術調査に従事。1980 年科学産業開発(株) 設立に参加、原子力関連のリスクアセスメントを研究、後に同社代表取締役。1996 年より慶應義塾大学SFC 研究所研究員、立正大学、東京工科大学大学院を経て、現在、静岡大学大学院工学研究科客員教授(事業開発マネジメント専攻)、三田教育研究所所長兼首席研究員。 『ソフトウエアクライシス』日本放送出版協会、『リエンジニアリングVS リストラクチャリング』日刊工業新聞社、『リスクアセスメント』日刊工業新聞社、『「ソニー」強さの秘密』オーエス出版。ほか多数。

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