理工学ブックス
教科書指定
「デジタルを学ぶ ロボット中級講座」は,米国Parallax社の3輪走行ロボットBoe-Botの解説書です。 Boe-Botのマイクロコンピュータ(BASICStamp2)は,習得の容易なBASIC言語で制御でき,プログラムが苦手な人でも簡単に操作できます。
Boe-Botの操作を通して,楽しみながらロボット,デジタル制御の基本,論理回路や各種のセンサの動作原理を学び,近い未来に訪れるロボット社会に対応するスキルを磨いてみましょう!
戎 俊男
太田 信二郎
永田 照三
江藤 昭弘
水野 隆
石野 健英
藤間 信久
東 直人
関本 清志
現在,ロボット技術を取り込んだ家電製品のインテリジェント化の流れが実用段階に差し掛かっています。したがって,自動的に洗濯や掃除を行なってくれるロボット,来訪者の対応とセキュリティ対応を行なってくれるロボットなど,単に私達を楽しませてくれるロボットだけでなく,生活を豊かにしてくれるロボットがこれからどんどん出てくるものと考えられます。また,高齢化社会の到来に向け,高齢者が自立した生活を送るために必要な介助ロボットも登場してくることでしょう。ロボット技術の導入は私達の暮らしを豊かにする点では非常に有用ですが,この技術の将来性,可能性,また,限界や危険性について認識する必要もあります。さもないと,ロボットは何でもできる,ロボットは人間に置き換わることができる,といった間違った方向に私たちを導いてしまいます。ロボットの頭脳はコンピュータであり,全体の動きはプログラム(ソフトウェア)によって制御されています。エレベータの事故などハードウェア製品による事故が起きる度に、ソフトウェアのミスという問題もクローズアップされます。人間がシステムを作り上げる際、どこまでのことを想定してハードウェアを作り、その動きを制御するソフトウェアを整備するかが問われています。また、製品を使う人間側にも、製品の仕様、動作原理、使用限界といった事項に対しても気を配ることが、事故を未然に防ぐ手だてとなります。