リスクとリターンのポジショニングマップ

リスクとリターンのポジショニングマップ

金子 利和(著)

 この本をAmazonで購入する

  • 本体価格1,200円(税別)
  • 単行本: 112ページ
  • ISBN-13: 978-4864741477
  • 発売日:2020/11/28

内容紹介

本書は,意思決定をする際に,判断の一助として使用することができるツール「リスクとリターンのポジショニングマップ」を開発したので紹介をする.
このツールは,見積り書を作成する上流の作業領域に着目し,品物の単位で定量化したリスクとリターンの関係を,図を用いて視覚的に表したものである.
リスクを予測し,数値化することにより,従来のように主観的な判断が入り込む余地を減らす.そして,リターンとの関係を品物の単位で比較し,その結果の解釈をおこない,見積り書を作成する時に意思決定の材料として使用することができるようにした.
さらに,リスクを加味した見積りの価格にすることで,品物にふさわしい見積りの価格に近付けることも可能になる.

目次

第1章 開発の経緯と従来のやり方
1.1 ポジショニングマップ開発の経緯
1.2 見積り書を提出する手順
1.3 失敗対策コストについて
1.4 見積りの際にまつわる罠

第2章 現場の実情
2.1 現場の実情を調査
2.2 自動車部品メーカについて

第3章 ポジショニングマップの概要
3.1 ポジショニングマップとは
3.2 目的と効用

第4章 ポジショニングマップの作成手順
4.1 リスクについて
4.1.1 新規性とは
4.1.2 影響度とは
4.1.3 リスクの大きさ
4.2 リターンについて
4.3 具体例でポジショニングマップを作成

第5章 各象限で方策を考える
5.1 ポジショニングマップの分類
5.2 各象限の解釈と対策
5.3 具体例の解釈と対策

第6章 組織に導入するには
6.1 なぜ,やり方を変えようとしないのか
6.2 今までのやり方を変える機会
6.3 今までのやり方を変えて定着させる
6.4 見積り検討会の実施

第7章 さらなる展開
7.1 ポジショニングマップの応用
7.2 具体的な応用例

著者紹介

静岡県浜松市出身(1961年 ―)
静岡大学大学院工学研究科修了
専門 : 技術経営
<活動内容>
今まで,輸送用機器(自動車部品やオートバイ)を中心に,数々の開発実務に携わり,多数の製品を設計してきた.また近年は,母校(高校)にて講演や指導もおこなった.
現在は,ものづくりを革新する,開発プロセスに付随するコンサルティング業務などの活動をおこなう.