生命から言語へ 新言語論に向けて

生命から言語へ 新言語論に向けて

大須賀 節雄 (著) 

  • 本体価格2,300円(税別)
  • 単行本: 114ページ
  • ISBN-13: 978-4864740845
  • 発売日:2017/8/10

 

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内容紹介

本書は、言葉がその誕生から起源言語、原生言語、現代言語へと進化・成熟した過程を、知識工学分野を確立した著者ならではのオリジナリティ溢れる視点―意味の生成と形式化―で解き明かした豊潤な言語・文化論である。特に、生命の誕生とともに意味が生ずるとした視点はユニークで、生命自体に意味があり、生命の自律性が意味を多様な形式へと導いたとする著者独自の展開は興味深い。形式の高度化・深化が知識世界を生み出し、社会の発展が知識世界の拡充に帰着しているという論旨は説得力に富む。本書で語られる諸事例は、期せずして生命の尊厳への敬意、讃歌に繋がり、同時にそれらを通して、現代言語の将来に向けた課題が、浮き彫りにされる。

第1章 言葉とは何か
1.1 言葉は神であるか
1.2 自律に向けて
1.3 言葉の段階的進化
1.4 意味と形式
1.5 言語学の限界
1.6 人類の進化と言葉の進化
第4章 人は考える─現代言語への発展─
4.1 現代言語の特徴
4.2 虚構世界
4.3 概念間の関係
4.4 概念間関係の生成機構
4.5 言語活動と思考
4.6 言語と知能
4.7 現代言語への課題
第2章 言葉の発生─起源言語─
2.1 意味の生まれるもと
2.2 生命維持の機能
2.3 学習─意味の原点─
2.4 記号の発生
2.5 学習の効果と限界
第5章 言語進化の大要
5.1 進化過程の言語の特徴
5.2 現代言語を取り巻く環境の変化
5.3 翻訳─言語の将来課題─
5.4 結 言
第3章 動物から人へ─原生言語の生成─
3.1 原生言語の始まり
3.2 形態素の生成─トレーニング─
3.3 複文の生成─意思の表明─
3.4 意味素の言語表現
3.5 原生言語から現代言語へ

著者紹介

大須賀節雄(おおすが せつお)

〈著者略歴〉
1957年3月 東京大学工学部卒業
1957年4月 富士精密工業株式会社入社
1961年1月 富士精密工業株式会社退社,東京大学助手 航空研究所
1967年2月 東京大学助教授 宇宙航空研究所
1981年4月 東京大学教授 工学部境界領域研究施設
1988年4月 東京大学教授 先端科学技術研究センター<
1995年3月 東京大学を定年により退官
1995年4月 早稲田大学教授 理工学部
2000年3月 早稲田大学大学院客員教授 理工学研究科
2003年3月 早稲田大学退職
1991年4月 東京大学先端科学技術研究センター長
1995年4月 東京大学より名誉教授称号授与
1988年6月 人工知能学会会長(~ 1990 年5 月)