ナノバイオ・テクノロジー 静岡大学ナノバイオ科学研究分野編
静岡大学では、平成16年~21年において、「生命・環境科学」と「光・ナノ電子情報科学」を重点研究分野として設定し、ナノ領域の分子を扱う研究実績と研究基盤を有するに至った。
平成22~27年には、「生命」と「光・電子」を「ナノ・バイオ」というキーワードで分野横断的に融合し、「ナノバイオ科学」を重点研究分野として打ち出した。
そして、「高齢化・福祉社会」を切り拓く、新しい科学技術の創出を目指し、ナノマテリアル、ナノ構造・物性研究、ナノプロセッシング、ライフサイエンス、超分子科学などの学問分野を食科学、感染症検出技術、ナノ粒子によるワクチン化、超分子科学の4分野に集約して、、静岡大学版ナノバイオ科学を推進した。
本書では、平成22年からの6年間において重点研究として進めてきたナノバイオ科学の成果とナノバイオ科学の限りない広がり、将来性についてご紹介したい。