ワイマール共和国の情報戦争 フランス情報資料を用いたドイツ革命とドイツ外交の分析

IMG_1501教養ブックス

柏原 竜一 (著)

  • 定価 3,150円
  • 単行本(ソフトカバー): 256ページ
  • ISBN-13: 978-4864740227
  • 発売日: 2013/10/21

 

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内容紹介

本書が明らかにしたのは、第一次大戦後のドイツ革命と、ワイマール体制に関する驚くべき事実である。
第一に、コミンテルンを中心とするロシア・ボリシェビキは、ベルリンのロシア外交使節を中心として、偽札作りからプロパガンダ用のパンフレット印刷に至るまで、幅広い活動を繰り広げていた。
第二に、ドイツ共産党は、従来の学説とは異なり、ソビエト・ロシアに対して常に従属的な立場に置かれていた。
第三に、そうした共産主義勢力を黙認し、利用したのはドイツ国防軍のフォン・ゼークトであった。
そして、最終的にドイツ革命を失敗させたのは、大戦後、急速に復活したドイツ軍情報活動であった。
以上の事実を、フランス陸軍参謀第二部、内務省特別警察、ならびにパリ警視庁、それにフランス外務省が作成した情報資料から解明したのが本書である。

著者紹介

柏原 竜一
情報史研究家。
情報史研究会会員。
単著に『世紀の大スパイ:陰謀好きの男達』(洋泉社)、
『インテリジェンス入門』(PHP研究所)、
『中国の情報機関――世界を席巻する特務工作』(祥伝社)、
共著に、中西輝政、小谷賢編著『インテリジェンスの20世紀― 情報史から見た国際政治』(千倉書房)、
情報史研究会編『名著で学ぶインテリジェンス』(日本経済新聞出版社)、
落合浩太郎編『インテリジェンスなき国家は滅ぶ』(亜紀書房)、
西尾 幹二 (著), 福地 惇 (著), 柏原 竜一 (著), 福井 雄三 (著) 『自ら歴史を貶める日本人』(徳間書店)などがある。