Strategies on appearance 「外見」戦略

【知の偉産シリーズ】 人文00002 [DVD-ROM]

Strategies on appearance 「外見」戦略【知の偉産シリーズ】 人文00002 [DVD-ROM]

Strategies on appearance 「外見」戦略【知の偉産シリーズ】 人文00002 [DVD-ROM]

  • 著者:山崎 由実子 (著)
  • DVD-ROM: 90ページ
  • ISBN-13: 978-4903859811
  • 発売日: 2011/12/1
  • 定価:525円

 
 
 

内容紹介

1990年の法改正以降、それまで外国人といえばアジア人だった日本にとっ て、日系ブラジル人の出稼ぎブームは社会に大きな衝撃を与えた。
あらゆる分野にて「日系ブラジル人移民」が盛んに議論され、研究されたが、そ れは10年たった今でも経済面や労働環境、あるいは子弟の教育といっ た限定的 な範囲に留まったままである。

すなわち、それらの視点には彼らが「ブラジル人/日本人」である以前に、「男 性、女性」である、という観点が抜け落ちているのである。
当然日系ブラジル人男性としての立場や経験と、日系ブラジル人女性としてのそ れは全く異なった物である。

日系ブラジル人女性はしばしば、日本においてステレオタイプ的な「理想的なブ ラジル人女性」としての美の基準を期待される傾向にあり、多くが日本 の大学 に進めない彼女たちにとって、ファッション誌等のモデルになることは日本社会 での立場を上昇させるポピュラーな手段である。

そこで本論文では、日本において毎月発行されている日系ブラジル人向けの主要 なエスニック・マガジンにおける「彼女たち」の描かれ方に着目した。
日本に住む日系ブラジル人が「ブラジル人」としての外見を強調する時、あるい は「日本人」としての外見の同質性を強調する時、そこにはどのような 思惑が 働いているのだろうか?

本論文は、日系ブラジル人女性のアイデンティティを人種、エスニシティ、ジェ ンダーの3つの観点に重点を置き、それらがメディアにおいてどのよう に表象 されているかを考察した日系ブラジル人研究における初めての試みである。

著者について

山崎由実子(やまざき ゆみこ)

2011年3月静岡大学大学院、人文社会科学研究科にて修士課程(社会学)を卒業。
専門は社会学分野における移民研究であり、特に質的研究法を用いてきた。
修士論文では、社会学における新興分野「ヴィジュアル・スタディーズ(視覚文 化研究)」の方法論を用い、視覚的に移民を研究する新しい試みを行っ た。
卒業後は現在ドイツに在住。
修士論文で用いた枠組みを、ドイツにおけるアジア人女性/日本人女性に移し、 彼女たちの「外見戦略」をテーマにドキュメンタリーフィルムを製作 中。
研究を執筆活動のみに限定せず、一般の人々に目に触れる形で発表していくのが 著者のモットーである。